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花盛り朗読




今年最後の原宿の朗読会

Posted by 小林大輔 on 13.2018 日記 0 コメントを投稿
私は、朗読するのに良い作品は無いものだろうかと、いつも作品探しに奔走しています。
このため、練馬図書館の本を貸してくれる窓口の女性とはすっかり顔馴染みになりました。

今年取り上げた私の朗読作品の中で最大のヒットは、古典落語の「芝浜」。
これを朗読した事です。
私に朗読の手ほどきをしてくれた大学の先輩、文学座の俳優・北村和夫さんは、生前口を酸っぱくして私に述べていた言葉があります。
これを今でもはっきり思い出すのです。
「小林君、落語という話芸。これは思いのほか深いぞ・・・」
北村さんは繰り返し、そう言っていました。

北村さんの言葉から、私は落語を研究する気になり、その結果、「芝浜」を朗読劇として取り上げる事を考えついたのです。
ですから私には、北村さんの言葉は遺訓とも言える貴重な言葉です。

この落語ネタ「芝浜」。
この作品を引っさげて、私は今年、各地で朗読の公演をいたしました。
スタートは広島市が振り出しでした。
広島でNO1の朗読家として聞こえていた阿部律子さんを「芝浜」の私の朗読劇の相手役として選んだのです。
案の定、阿部律子さんは、謙虚な人柄でした。
地元の朗読の生徒を献身的に指導し、決して偉ぶらない親しみやすい、それでいて礼儀正しい方なのです。
この人もそうですが、何事も本当の実力者は、決して自分を、言葉による前宣伝で誇示したりはしません。
本番の舞台の上で表現するのみです。

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「芝浜」の中で阿部律子さんが演じたのは飲んだくれの亭主にハラハラしながら、それでも立ち直らせる世話女房。
これを見事に演じてくれたのです。

私は広島での初演の出来具合から、この作品「芝浜」は行ける!と確信しました。
そこで熊澤南水さん、上原真奈美さんなど朗読で知られている方々に、次々に相手役をお願いして「芝浜」を演じ続けた一年でした。

広島からスタートした「芝浜」は12月3日の月曜日。
阿部律子さんを東京の原宿にゲストとして招いて、今年の締めくくりの公演をいたします。
この「芝浜」は本来、年の瀬に演じるのが一番ピッタリの物語です。きっと年末に相応しい朗読劇となるでしょう。
阿部律子さんは、私の原宿に出演する直前、広島県の詩人協会から指名され、この権威ある協会に所属する詩人の方々のオリジナルな詩を、広島のステージで朗読するように言われたと、私に電話で伝えて来ました。
朗読者としては異色の朗読作品、「現代詩」です。
でも彼女には人一倍の練習があります。難なくこなせるでしょう。
この協会からの注文を見ても、彼女は地元では第一人者の朗読家と認められていることが分かります。

私は今年、この作品「芝浜」の朗読に明け暮れました。
来年は同じ落語ネタの人情話し、「文七元結(もっとい)」。
これをどう朗読の素材に活かすかで、今思いを巡らしているところです。

城崎でカニを食べよう

Posted by 小林大輔 on 12.2018 日記 0 コメントを投稿
「カニを食べに、山陰の城崎まで行かない?」と電話をくれたのは、家内の高校の友人、山下さんの奥さんでした。
山下さんご夫妻は、この時期毎年のように城崎へカニを食べに行っていると言うのです。

ズワイガニは、11月に入って地元では解禁となりました。
ところが、このあと数年は環境の変化か、それとも乱獲が原因でしょうか、ズワイガニが子供を産まなくなっている傾向にあると言うのです。
私共夫婦は、「それは大変!」と、即座に山下さんの奥さんの申し出を承諾。人の食欲とは勝手なものです。早速城崎に今年のカニを食べに出かける事になりました。

東京から京都までは新幹線。京都から城崎温泉までは、在来線の特急で約2時間20分。
関西兵庫の西宮にお住いの山下さんご夫妻は、現地に先に車で着いており、ホテルもチェックインしてくれていました。

志賀直哉の小説「城の崎にて」で有名な城崎温泉は兵庫県に属し、日本海側、豊岡市丸山川沿いの河口付近にあります。
城崎温泉郷とは、兵庫県豊岡市に含まれることを、私は、現地に行って初めて知りました。

夜、私共4人は、街を見学かたがた、城崎温泉街にあるいくつかの温泉につかるため街をブラブラ散策しました。
城崎温泉街は、街を流れる小さな大谿川(おおたにがわ)の両岸のほとり、ぼんぼりに照らされた柳の並木もなまめかしい一大温泉の街です。
街は浴衣にドテラ姿の湯治客が、カラコロと宿の下駄を鳴らして川のほとりの石畳を歩いています。

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城崎温泉街の夜景

なんともゆったりとした風情です。
私共の歩調も、いつしかのんびりとなってしまいます。
私はこの所の朗読で緊張した日々から、一気に解放され、くつろいだ気分になりました。

夜の宿の食事で、肝心のカニは、山下さんの言葉通りふんだんにいただきました。
また、豊岡市は、人工繁殖させているあのコウノトリのメッカです。
ほんの30年前には、どの田んぼにも、天然のコウノトリは必ずおり、それは日常の風景でしたと、年配の人は語ります。
でも関係者のご努力で、人工孵化したコウノトリが、やっとここまで回復してきたのです。

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ホテルの庭で

翌日は雲一つない好天。
山下さんご夫妻のご案内で、城崎温泉郷にほど近い「玄武洞」に見学に行きました。

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玄武洞

これは160万年前、近くの火山の噴火によって、地平の岩が固められて(柱状節理)の様相を形作っているのです。
(この不思議さを、的確に伝えられない私の筆力のなさをお許しください。)
そう言えば城崎温泉街を流れる大谿川の護岸や橋や石畳は、みんなここの天然石を使用したものと聞きました。
私を案内してくれた山下さんの奥さんは、
「昔は、城崎温泉につかって、この玄武洞を見学するのが、お決まりのコースだったんですよ。
私の子供の頃は、渡し船に乗って川を渡り、のんびり玄武洞にまで来ていたんですがね・・・
今は皆さん城崎温泉につかるだけですね。」
私はこの玄武洞の見上げる巨大な石の景観と、その先に位置する「青龍洞」に完全に魅入られてしまいました。
特に青龍洞は前面に浅い水をたたえています。
そのくねったような柱状節理の石たちが水に映って、まるで巨大な竜が天に昇って行くような風景を作り出しています。

城崎温泉はどこも混んでいましたが、この玄武洞、青龍洞には、人影はまばらです。
「これは、山下さんご夫妻に、思いがけず良いものを見せてもらった」私はそう思いました。
地方の名所や珍しい景観は、やはり実際に足を運んで、自分の目で見ない事には、その良さ、不思議さは理解できないものです。
私の年でも、日本国中、まだ見ていない場所、知らない風景は沢山あるはずだと思ったものです。

第38回 マリ歌謡教室

Posted by 小林大輔 on 06.2018 日記 0 コメントを投稿
ポピュラー系の歌謡歌手だった高田マリさんは、私がアナウンサーとして歌謡番組の司会をしていた若い頃、すでに実力派の歌手でした。

実力派と言うのを具体的に申しますと、この人は歌唱力ある歌手だったと言って良いでしょう。
人気歌手と言われる人の中にも、正直に言いますと、あまり歌がうまいと思えない人もいるものです。
ところが高田マリさんは、正真正銘の歌唱力を誇る歌手。当時から実力派の本格的な歌手だったのです。

高田マリさんは、現役の歌手を引退した後、杉並区を中心に、歌謡教室を運営しています。
プロの中でも歌のうまさでは定評のあった高田マリさんからレッスンを受けられる生徒は、幸せです。
お陰でほとんどの生徒はポピュラー系の歌が、次第に上手くなって行くのです。
永年、高田マリさんから指導を受けている人の中には、プロ顔負けと思える、マリさん譲りの歌唱力の人もいます。

私は今、朗読に専念していますが、この高田マリさんの歌謡教室の発表会だけは、縁あって毎年秋に司会をつとめ、出場者の歌に合わせてイントロを読んであげたりしています。
今年が第38回の歴史を数えます。

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当日のプログラム

ところが本番の数日前、今回の打ち合わせのためマリさんの歌謡教室を訪ねて私はびっくりしました。
高田マリさんの体調が極端に悪いのです。
どこが悪いか私は詳しく申し上げませんが、一言で言えば、起きていられないほどの容態なのです。
本当は生徒を指導などしていられる状態ではとてもありません。

発表会当日も、マリさんはそれを押して、出場する全員をまめまめしく激励したり、リズムを確認したり、日頃のレッスンさながら、出場する生徒を何くれとなく気遣っているのです。
出場者は一部の方を除いて、先生の容態の深刻さなど気づいていません。

そればかりでなく、いつもこの発表会の楽しみ。
生徒にお手本を示す先生のライブ「高田マリ ミニ・ミニショー」は、今年はドクターストップがかかっているのも承知で、本人はこのショーを完璧にやり通したのです。

いくら、その昔、実力派の歌手だったとは言え、歌う事に天賦の才を与えられ、歌う事が好きだった人とは言え、今、自分が出演するショーを自力でやり通すには、彼女のコンディションを知っている私には、とても不可能だと思っていました。
ところが、なんと、高田マリさんは、このショーを深刻な容態を隠してやり通したのです。

私は彼女のショーを見ながら、この人の執念を目の当たりにし、背筋が戦慄しました。
指導者とはここまでサービスするんだ・・・。私は涙を禁じ得ませんでした。
何と表現すれば良いのでしょうか。
そう、私はこの人の歌手としての「業(ごう)」を見たようなすさまじさを感じました。

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発表会の出し物
「高田マリ ショー」を勤める高田マリさん

この所の「朗読」に明け暮れる穏やかな毎日から、私は久しぶりに昔の古巣、歌の世界のプロのサービス精神を垣間見ました。
私が現在携わっている「朗読」の世界なんて、まだまだ歴史も浅ければ、自分が主役と思い込んでしまうアマチュア的な芸に過ぎないと言わなければなりません。
何事もプロとは、凄いものですねぇ。

第四回「茜雲(あかねぐも)」の公演

Posted by 小林大輔 on 31.2018 日記 0 コメントを投稿
ニチリョクの朗読教室から誕生した女性三人の朗読グループ「茜雲(あかねぐも)」の第四回朗読公演が、10月29日(月)13時半から、なかの芸能小劇場で行われました。

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10月29日(月)「ほのぼの朗読会in中野」のチラシ

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今回、このチラシとチケットは、手回し良く、7月半ばに完成。
私共はただちに、観客動員の営業活動に入りました。
「茜雲(あかねぐも)」の公演は、今年の秋が4回目。
過去四回の実績を皆さんが評価してくれていたのでしょう。チケット発売と同時にあっという間に7月末を待たずチケットは完売。
朗読会までの8月、9月、10月は、チケット販売の営業活動を全くすることなく、私共は朗読の練習に専念できたのです。

練習は毎週のように顔を合わせて、繰り返しました。
やはり目標が明確にあると真剣度が違います。
例えば、公演の第一部は、自分が選んだ作品をそれぞれ朗読。
第二部の朗読劇、平岩弓枝さん作の「ちっちゃなかみさん」は、お互い暗記するほど読み込んだものです。

つまり公演の第一部では、三人の女性の独自性ある朗読を尊重。
第二部では、心を一つにして朗読劇に挑戦。
こうしてみんなで積み重ねた練習の成果は、当日のステージでも効果を如実に発揮しました。
練習のための練習ではなく、当日のステージをはっきり意識した練習がどれ程必要か、身に染みて分かります。

ところで練習は、どこの会場でやったのか?ですって。
はい。皆が集まりやすい高田馬場の、なんとカラオケ店の一室を、いつも借りたのです。
練習会場を予約するのに、支払えるお金には限度があります。結局カラオケ店が、割安なのです。
また、公共の施設では抽選があって、確実性に欠けます。

カラオケ店と言っても、誰もカラオケの機械など触りもしません。ましてや歌など歌おうなどと言う気楽な人は一人もいません。
防音されたカラオケの部屋で、三人の女性と私は時間一杯、朗読の練習に集中したものです。

それでも、もっと練習がしたいと言う人には、私が自宅にいる時には、スマホによるパーソナルな練習で不足分を補いました。

今日の舞台からお別れの言葉の中で、私は会場の皆様に申し上げました。
「来年も秋には「茜雲」の朗読公演を行います。皆様にはいち早くご案内を差し上げます。どうぞ「茜雲」の三人の女性の朗読家としての成長ぶりを、来年も会場に足を運んで、是非ご覧ください・・・」

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ロビーでお客様をお送りする「茜雲(あかねぐも)」の三人の女性達に、儀礼ではない厚意的なお言葉や、握手が繰り返されているのを、私は眼の隅に修めました。
私の朗読教室から巣立った「茜雲(あかねぐも)」の三人の女性達が、押しも押されもしない朗読家として実力を備えたこと。
そしてお客様に、そのように認められたことに、私は彼女たちを指導する人間として、秘かに嬉しさを禁じえませんでした。

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ほら、私がいつも教室で言っているでしょう。
「自分から積極的に公演を実行する事は、朗読上達には欠かせない要素ですよ・・・」と。

(株)ニチリョクの朗読教室は午前と午後

Posted by 小林大輔 on 25.2018 日記 0 コメントを投稿
従来は、高田馬場にあった(株)ニチリョク主催の朗読教室が、この度、赤坂見附に場所を移しました。(株)ニチリョクの朗読教室は、これまで月1回でしたが、同じ日に午前と午後の2回開催していました。
会場は午前も午後も、生徒で一杯になる教室でした。

ところが、新設した赤坂見附の朗読教室は、午前の1回のみ。それでも、地下鉄・赤坂見附の駅から、歩いて3分という場所が行きやすく便利になったためでしょうか、新設した会場が都心であり、しかもきれいで、広くなったためでしょうか、午前1回だけの教室に生徒が集中して、会場は40名を上回る生徒であふれる事になりました。

私の朗読教室は、生徒の皆さんに、会場の足の便が良くて、広ければ、いつも満杯にする自信は、私には十分ありました。
それだけの内容を備えた、他には見られない朗読教室を誠心誠意開催しているつもりです。

現に、練馬区・桜台で行っている朗読教室も、横浜・菊名で行っている教室も、生徒の「朗読力向上」をモットーに、会場の広さに相応しい数の生徒を集めています。
特に、新設の赤坂見附の教室は2回目の10月17日(水)も40名を上回る盛況ぶりでした。

午前1回だけの教室に40名の生徒が集中するとなると、朗読の声を聞かせてもらえるのは、どうしても半数の約20名の方だけに限られます。
今回の教室で、朗読する声を皆さんに聞かせる事ができなかった方は、次回の教室に回される事になりますから、次は1か月後に、やっと自分が声を出す機会が巡って来ることになります。
これでは、私がいつも目指している「朗読力向上」には程遠いものです。

そこで担当の係の方が、次のような改善策を取って下さいました。

赤坂見附の朗読教室は、従来通り、午前10時30分から12時まで開催。
全員の方に朗読する声を聞かせてもらえるように、先着約20名余りの生徒数に制限する事をできるだけ目指します。
しかし会場は40名余りが入れますので、予約が殺到して、「あなたが皆さんの前で朗読できない事があるかもしれませんよ」とお断りして、約20名を超す生徒にも教室にお入りいただくことがあるかもしれません。

そこで、同じ日の午後、(株)ニチリョクの本社がある杉並区・井荻(西武新宿線・井荻駅の会場に、係の担当者と、講師の私は急いで移動し、)こちらに午後の教室を新設します。
こうして、杉並区・井荻の(株)ニチリョクの会議室で、15時から1時間半、午後の教室を実施することになりました。

このように、教室の場所は異なりますが、12月から同じ日の午前と午後、2回の教室を(株)ニチリョクは開設してくれることになったのです。
午前が赤坂見附。
午後が杉並区の井荻。
果して、2回教室を実施する事で、うまく生徒が分散してくれるでしょうか。

杉並区・井荻の午後の教室も、ここに通いやすい生徒を集めて、何回か教室をやるうちに、遠からず定員を上回るでしょう。

一方、立地の良い赤坂見附の午前の教室は、生徒にとっては、自分の朗読する機会が毎月回ってこないにしても、こちらも会場一杯の生徒を集める事になるのでしょう。

とにかく(株)ニチリョクの朗読教室は12月19日(水)の教室から
午前は赤坂見附。10時30分から12時まで。
午後は杉並区・井荻。15時から16時30分まで。
と、こうなりました。
あなたはどちらが都合が良くて、出席しやすいですか。

私は午後しか出席できないんだ・・・と諦めていた方は、これで井荻の会場新設によって救済されます。
ただし、あなたにとって井荻の会場が本当に通いやすいかどうかをお考えになる必要があるでしょう。

いずれにしても、予約する必要がございます。
予約は(株)ニチリョクのフリーダイヤル
0120-86-0030です。
必ず早めに予約をなさってください。

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小林大輔の朗読CD

★朗読CD第1弾「山月記」と、
第2弾の「恩讐の彼方に」、
第3弾の「雪女」「耳なし芳一」
「高瀬舟」から、
一部をご紹介します。
それぞれのCDの解説は
下記にあるCDタイトルから
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