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花盛り朗読




「恩讐の彼方に」録音

Posted by 小林大輔 on 19.2013 日記 1 コメントを投稿
 昨日と今日の2日にわたり、スタジオを予約して私の朗読CD第2弾の録音のために、スタジオにこもった。
 この録音は、終生残るものだけに、私もやや神経質になっている。

 第2弾は菊池寛の「恩讐の彼方に」CD2枚組。
 このことは、もう何度もブログで書いている。
 この作品の朗読の練習も、ここ数年にわたって続けて来た。充分に仕上がっている。

 昨年4月3日、練馬の観蔵院というお寺でこの「恩讐の彼方に」の朗読をやった。
 当日は、4月というのに異例の寒い日。
 みぞれ混じりの雨と風の中、150名もの方々がお寺に来て下さった。あの日の事が思い出される。

 この皆様に、何とお礼を申し上げて良いか分らない。
 この皆さんが、私の朗読を支えてくださっている有難いお客様なのだ。
 あの日のご出席名簿を見ながら、つくづくそう思う。

 さて、菊池寛は私の郷里(四国高松市)の大先輩。
 人後に落ちない郷里自慢の人。
 地元には、菊池寛通りもあれば、記念館もある。
 ゆかりのある遺族の方々も沢山いらっしゃり、文豪菊池寛の人物像についての研究は、私は誰にも負けない環境にあった。
 その上、私は「恩讐の彼方に」の舞台ともなった耶馬渓(やばけい)や山国川も訪れた。

 菊池寛は文豪と申し上げたが、もう1つの別な顔がある。
 あの文芸春秋社の創業社長。経営者なのだ。
 親友芥川龍之介のために、今に残る「芥川賞」を創設した人でもある。
 今年の芥川賞は、ご高齢の女性が受賞なさったことが話題だ。
 作品は「abさんご」。
 かなり特殊な難解な文章という。いずれ読んでみよう。

 菊池寛は本来戯曲家だけに、小説の中でも文中のセリフが図抜けて巧みでリアルだ。
 このセリフをどう活かすかが、朗読のポイントとなる。
 これがポイント1。

 次に間(ま)が充分に取れるかどうか。
 私は菊池寛の作品の朗読を聞いて「これは、うまい!」と舌を巻くような間(ま)を取っている人を見たことがない。
 菊池寛の作品は、活字や言葉以上に、行間の余情に意味がある。
 この作家の文体の特殊性を見抜けば、その朗読は当然間(ま)が欠かせない。
 これがポイント2。

 さて、どんな朗読CDに仕上がるか。
 録音は今日で終ったが、2月半ばには出来上がる。

 スタジオで協力してくれたディレクターが
「小林さん、CD2枚組では約45分余白が出ますよ。菊池寛の何か別な作品を録音することも出来るんですが・・・。」
との提案。
 私は、急遽「藤十郎の恋」を録音した。
 これは「恩讐の彼方に」同様、いやそれ以上に間(ま)が勝負。

 今、こんな間(ま)を取った朗読をする人は、たぶん誰もいないだろう。
 間(ま)には、私は秘かに自信がある。



~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆

※2013年2月17日追記

 2枚組CD『恩讐の彼方に』が完成いたしました。
 現物を取り寄せたい方は、2000円+送料200円でお届けします。

 CD第1弾の『山月記』と一緒にご注文の場合も、送料はまとめて200円のみです。

 ご希望の方は、右サイドバーにありますメールフォームよりご連絡ください。
 お待ちしております。


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小林大輔先生
 初めてメールいたします。私はボランティアで小学校へ読み聞かせに行っていますが、なかなか上手にならず「朗読」で検索したところ幾人かのブログがありましたが、その中に昔テレビで見ていた先生のお名前がありました。現在は毎日先生のコメントを楽しみにブログを拝見しております。
 つきまし手は「山月記」「恩讐の彼方に」のCDを購入致したく送金方法等連絡下されば幸いです。
  553-0003 大阪市福島区福島8-4-11 川原孝善
  
2013.04.05 17:05 | URL | 川原孝善 #- [edit]

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