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花盛り朗読




「読み聞かせ」に代わる言葉(2)

Posted by 小林大輔 on 28.2014 日記 1 コメントを投稿
 「読み聞かせ」に代わる、もっと適切な言葉を、みんなで見つけませんか・・・。
と提案したところ、早速私の朗読仲間、ブックスタートの沼尻秀(さかえ)さんから、こんな情報が入りました。
「小林さん、もうすでにこの「読み聞かせ」という言葉の不自然さに気づいて「読み語り」と名称を変えて朗読をやっている人がいます・・・。」
と私に教えてくれたのです。

 その方の運動を、さらに調べて教えて下さい、と沼尻さんに言っておきました。
 いずれこの欄で、ご報告します。

 しかし、私の提案に足元から思いがけない異論を唱える人間が出ました。

 それは私の家内です。
 家内はこう言うのです。


「「読み聞かせ」という言葉を上から目線と感じますか?
 私はそうは思いません。
 この言葉を上から目線と感じること自体、私は間違っていると思いますよ。

 親が子供に、先生が生徒に本を読み聞かせる・・・ということは、ごく自然な姿だと思います。

 先生が生徒に「言って聞かせる」。
 親が我が子に「教えて聞かせる」。
 教える者と教えられる者。当然みんな上下関係はありますよ。

 まだ未熟な児童・生徒に教育を施す立場だからこそ、この人のことを「先生」と敬意を込めて呼ぶんですよ。
 先生も親も上にいていいんです。
 親は自信を持って我が子を指導するために、「教えて聞かせる」し「模範を見せる」んです。
 親は人生の先達(せんだつ)。一番身近な模範を示す立場ですからね。

 教える立場の人間と教えられる立場の人間を、いつの間にか何でもかんでも平等、公平でなければならないと主張する傾向は、私は間違いだと思いますよ。

 先生は児童・生徒を教えるに足る専門知識と人格を備えていなければならないし、親は、子供が社会に出て立派に1人立ちしてやって行かれるように、自分の生き方を見せてやらなければならないんですよ。

 先生と生徒は平等だ公平であるべきだと言う意見もあるようですが、私はそうは思いません。
 先生の自信のなさが、ひょっとしてそんな言い逃れとも思える友達意識を主張することになっているのかも知れませんよ・・・。」


 家内の意見はとどまるところを知らない。
 それも一理あるような気がするし・・・。

 さて、あなたはどう思いますか。
 私のこの提案は思いがけず、深い所まで行きそうです。


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▶ Comment

「読み聞かせ」に違和感があり、「読み語り」と言うようにしている方たちが、多数派では無いものある程度の割合でいらっしゃることは、10数年前から存じておりました。しかし、奥様のようにはっきりそれに異を唱えるご意見は初めて目にしました。私自身、平等とか公平とか上下関係についてのそのお考えには、大いに同調するところでありますが、「読み聞かせ」についての違和感はどうも別問題に思われます。
 私は保育園長をしておりますので、「幼児に絵本を読む」ことに話を限定させていただきますが、「読み聞かせ」の違和感は、そこにインタラクティブな面が感じられないからだと今は考えております。
 大人の世界では、何かを伝えるのに「場をあたためる」必要が常にあると思いますが、幼児は違います。ファンタジーの世界に一瞬で入っていける感受性を持っているのだと思います。だから、さして訓練されていない保育士でも、特に経験の多くない母親でも、「読み聞かせ」は成り立ってしまうのですが、実は幼児に読ませてもらっている面があることに思い至らないから、平気で「読み聞かせ」と言えてしまうのでは無いでしょうか。
 多くの人は、聞き手が静かに聞いてくれていれば、後は読み手の技量だけだと思っているのでしょうが、実は、聞き手の発する場の空気により、読み手の声のニュアンスが常に影響を受けているものです。幼児相手でなければ、ガチガチになってしまう声の調子が、柔らかいものになりえるのは、幼児の感受性とそれが作る場の空気のおかげと言って良いでしょう。その点で、幼児に絵本を読むのは、他の分野に比べはるかにハードルが低い行為です。「読み聞かせ」という言葉を使うのは、幼児の感受性の深みを知ろうとせず、大人の感受性に従わせる意味が含まれているので、愚劣で美しくないと感じてしまいます。
2018.11.06 13:20 | URL | gomale #Cts7qjMY [edit]

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