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花盛り朗読




「読み聞かせ」に代わる言葉(3)

Posted by 小林大輔 on 31.2014 日記 0 コメントを投稿
 朗読の「読み聞かせ」について、もう一度最初から考えてみました。

 私のように「読み聞かせ」という言葉が、どうも不自然に感じる人は、この言葉のどこが不自然と思うのでしょうか。

 それは、この言葉に、どこか強制的な、高圧的な雰囲気を感じるからです。

 「言って聞かせる」という言葉と共通する「言う」人間が「聞く」人間に「言う内容」を無理やり押しつけて分からせようとしている雰囲気を感じてしまうのです。

 「読み聞かせ」という言葉に、上から目線を感じるというのは、この部分です。

 親が我が子に、先生が生徒に、物語や昔話や少年少女文庫を読んで聞かせる場面は、そんな押しつけや、無理矢理という強制的な行為ではないはずです。

 親は、子供のすこやかな成長を願って、ごく自然に読んであげようとするし、聞く子供は、読んでくれる人の肉声の暖かさを感じながら、物語の内容にドキドキしながら、楽しみに聞いているはずです。

 これは両者にとって共に幸せな場面です。
 読む人にも、聞く人にも、まことにほのぼのとした、平和で美しいひとときと言えます。

 それが、このシーンを「読み聞かせ」と言うには、どうも私は違和感を感じてしまうのです。

 この場にふさわしい、もっと柔らかな言葉があるような気がするのです。

 しかし、そうとは思わない人がいることも知りました。

 人の能力には、確かに個人差が大いにあります。
 それに、人が持っている持ち物、財産、地位には、本人の努力や能力とも正確に比例していないことも知っています。

 自分で提案しながら、正直に言うと、分からなくなってしまいました。

 若いころに読んだ、池田潔先生の『自由と規律』を今思い出しています。

 先生は確か、自我に目ざめていない子供には、強制的にでも、厳しく教育、指導するべきだとおっしゃっていたような気がします。

 なお「読み聞かせ」を「読みかたり」と言い替えて、「この本だいすきの会」という運動をすすめている、教育者で作家の小松崎進先生という方がいらっしゃいます、という情報を朗読仲間の沼尻秀(さかえ)さんが教えてくれました。

 私は、この先生にも一度じっくりとお話をお聞きしたいものと思っています。


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