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花盛り朗読






Posted by 小林大輔 on 23.2017 日記 0 コメントを投稿
私はかねて「能」の舞台を見学するについて、あるテーマを持っていました。

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私のようながさつな人間にとっては、日本の伝統芸能「能」の素晴らしさ、面白さを、結局理解できないまま終わるのだろうか…。
そんなはずはない。

今や日本の「能」の閑寂の良さは、日本はおろか、外国でも評価され愛好者が多いと聞くではないか。
それなら、日本人の私が「能」の良さを理解できないはずがない。
私はそう思って、むしろ意地になって、ことある毎に「能」の舞台を見学してきました。

ホテル・ヘリティジの「薪能」のイベントは、毎年見てきました。
ここは、舞台を見ていただく前に、人間国宝や、東大の先生が、今日の舞台の見所をわかりやすく解説してくれます。

しかし、こうして舞台を見ても、どうも「能」の面白さが私にはまだ理解できないのです。
私は日本人だろうか?
そうまで思ったものです。

私の敬愛していた故人となられた園田天好好先生は、高校時代初めて能の舞台を見て、感激のあまり滂沱(ぼうだ)の涙を流したと言うのです。

ニブイ私は、それほどでなくてもいいから、お能で感激の「カ」の字くらいは味わいたいのです。

そんな折、朗読の生徒のお一人・横沢美子さんが、私に「能」のイベントの入場券をプレゼントしてくれたのです。

会場は、銀座のデパート松屋があった場所。
銀座六丁目の地下3階、観世能楽堂。

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土曜日の銀座は歩行者天国です。


私には初めての場所です。

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観世能楽堂

地下に素晴らしい能舞台ができています。会場はお客様でいっぱい。

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「橋弁慶」のワン・シーン

しかも横沢美子さんは親切なことに、私に事前の勉強するようにと、今日の出し物「橋弁慶」と「葵上」のお能の台本までくれたのです。
私は事前に台本に目を通す事はもちろん、会場に台本を持ち込み今日の舞台の進行に沿って、台本を見つめていたのです。

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台本2冊

しかも、お隣に座った上品な奥様が私に話しかけてくれました。
「私は今日『葵上』に、光源氏の正妻・六条御息所(ろくじょう・みやすどころ)で出演している小早川修の母です。」
「えぇ、それはプロ中のプロだ。どおりで皆さんが、この女性のところにご挨拶に来ると思った…」

私の初心者振りが微笑ましかったのか、お母様はこの後の観世能楽堂のイベント案内をしてくれて、こうおっしゃったのです。
「お能がお好きになるには、とにかくいっぱいご覧になることです。」
私は日本の伝統芸能「能」を、人のお世話によって理解していくのでしょうか。
しかしその道は、はるかに遠いような気が自分ではするのです。
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