花盛り朗読




11月のゲスト・熊澤南水さん

Posted by 小林大輔 on 06.2017 日記 0 コメントを投稿
今日、11月6日第一月曜日。原宿の朗読会は私の念願。
ついに熊沢南水さんをゲストにお迎えする日です。

熊沢南水さんは、昨年芸術祭の優秀賞を受賞した方。
私は、今日のインタビューと「ひとり語り」の朗読で、この人こそ、文化庁主催の芸術祭で、優秀賞を受賞するにふさわしい方と、心の底から思いました。

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なんといっても注目すべきは、この人の人柄です。どこまでも親しみやすい、謙虚な方です。決してお高くないんです。

特にタイトル・ホールダーとなりますと、近寄りがたい人に急変するのが芸能人の通例です。
しかし、この人にはそんなところは微塵もないのです。
それもそのはず、「ひとり語り」の朗読を始めた当座は、まだ浅草六区の洋食屋「ヨシカミ」のおかみさんだった人ですから。

この人は、浅草六区にたむろする、食うや食わずの芸人を、その当時からつぶさに観察し、面倒を見てきた庶民的な実績があります。
熊沢南水さんこそ、渥美清さん、北野武さんなどは、出世前からよく知っているのです。

今日のインタビューでは、南水さんが「ひとり語り」を始める前の「ヨシカミ」のおかみさん時代の思い出話や、「ヨシカミ」がテレビドラマの舞台になったり、参考にされた話を、いかにも楽しそうに、あけっぴろげに語ってくれました。

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「ヨシカミ」は、現在南水さんの4女の方が跡を継いで、(南水さんは女の子ばかり5人の娘さんがいます)現在もいつもお客さんが長蛇の列だといいます。

それから、南水さんに最も伺いたいことは、「ひとり語り」の発想や、ステージ上で台本を持たないでやる朗読の秘訣はどこから発想したものか詳しくインタビューしました。

その結論は、紙面の都合で詳しく書ききれませんが、南水さんは、舞台に上がるまで、苦労や努力することを厭わない人と言うことです。
人並みのことをしていては、決して図抜けた名人にはなり得ない、ということを知っている人と私は感じました。

私は、そんな南水さんとのインタビューを、もっともっと続けていたかったのですが、今日の南水さんご出演の眼目。南水さんの「ひとり語り」お得意の樋口一葉の「十三夜」を語っていただく時間が迫っています。

今日ほど、ゲストとしてお招きした人から、私は、あれも聞きたい、これも聞きたいと思うステージを知りませんでした。時間の過ぎるのがなんと早いこと。

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やはり、今日のゲスト熊沢南水さんは、単に「ひとり語り」の名人と言うばかりでなく、それほど内容のある方でした。

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さて、樋口一葉の「十三夜」は、先日なかの小劇場のステージで「茜雲(あかねぐも)」の女性3人と、私は久保田万太郎の戯曲で演じたばかりです。
その下地があるものですから、よけい南水さんが「ひとり語り」する樋口一葉の擬古文が理解でき、主人公の悲劇が身につまされたものです。


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今日の原宿の朗読会が充実していたのは、私ばかりではありません。
きっとバナーに「満員御礼」が出る以前から、早めに手を挙げてくれたお客様にも、この会場の熱い思いは伝わったはずです。
それもこれもひとえにお招きしたゲスト・熊沢南水さんのおかげです。

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