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花盛り朗読






老人検診

Posted by 小林大輔 on 18.2017 日記 0 コメントを投稿
練馬区の老人検診がありました。
様々な検査をしてくれた後、肺炎予防の接種を行ってくれた。

「この接種は5年間有効です。」と、親切なお医者様は、私に笑いながら言ってくれた。
「ですから、このシールをどこかよく見える壁面、そうですね、冷蔵庫のドアにでも貼っておいてください」と親切に言ってくれる。
私はとっさに
「さぁ、私はこの後、5年間も生きているだろうか…」と心の中で思った。

この検診には、女房とともに行った。
女房は行く道すがら、私にこう言う。
「私は昔、身長は162センチあったでしょう。ところが、今は156センチだと医者が言うのよ。私、6センチも背が低くなったのかしら。

確かにズボンが長くって、松の廊下の浅野内匠頭よ。引きずって歩くようになっちゃったわ。このズボン、洋服屋さんに持っていって、直してもらわなくちゃ…」
と言う。

「へーえ、歳を取ると、背が低くなると言うけれど、君はそんなに低くなったのかい。まさか、私はそんな事はないだろう…」
と、タカをくくっていた。

今日の検診は、ついでに身長や体重を測ってくれる。果せるかな、私の身長は
「169センチですね」
と計測してくれた看護婦さんが言う。
「ええ?私は昔、172センチだったんだけどなあ…」
やはり私も寄る年波には勝てないもの、3センチ背が低くなっている。
つくづく自分の歳を思い知らされた。

ひるがえって、私は朗読をやるけれど、幸い、声のボリュームは、若い時分と少しも遜色は無い。
しかし、確かに若い時の声のシャープさや、艶は今の声にはない。

私は教室でも生徒に言っている。
「若い時の声が出なくても、少しも気にすることはありません。その歳取った渋い声や、しゃがれた声を、あなたの貴重な武器にすればいいんですから。
その声を利用して、あなたの個性ある朗読を作ってください。歳取ったことを逆手に利用しましょう。その声に合う作品はきっとありますからね」
私はいつも言っている。

「地方言葉の抜けない人だって、決してコンプレックスを持つ必要は無いんですよ。ほら『言葉の訛りはお国の手形』と言うじゃないですか。
その訛りを利用して、積極的に使うならば、それはあなたの朗読の個性となります。何も、東京言葉だけが貴重なんじゃありません」
いつもそう言っています。

大体、標準語なんて、いつから誰が言い出したんですかね。私たちに断りもなしに…。

だから私の朗読教室では、アクセントを厳密に矯正することもなければ、地方訛りにコンプレックスを持つ人など、ひとりもいません。

大体、朗読教室で、アクセント矯正に主眼を置いている教室なんて、なんと柔軟性のない教室かと思います。
教える事はそれしかないんですかね。
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