FC2ブログ
花盛り朗読




今年最後の原宿の朗読会

Posted by 小林大輔 on 04.2017 日記 0 コメントを投稿
今年最後12月の原宿の朗読会です。
これで原宿の朗読会も33回を数えるまでになりました。
ピアニストの安東みどりさんと共に、約3年続けてきたことになります。

原宿の朗読会は、毎月ゲストがおひとりあります。
このゲストの「朗読観」を私がインタビューし、続いてゲストに得意の作品を約30分朗読してもらうのが通例です。

そのあと、ホスト役の私が約30分の朗読を披露します。

1_20171204213926b65.jpg


最後に、会場にお集まりのみんなで、声を揃えて懐かしい歌3曲を歌って、和気あいあいおひらき。
原宿の朗読会は、約1時間半の朗読イベントです。

2_201712042139299fc.jpg


今日の原宿の朗読会は、いつもの例外でゲストはありません。
今年評判の佐藤愛子さんの作品「90歳 何がめでたい」のエッセイを中心に、佐藤愛子さんの作品をたっぷり朗読したくて、ゲストなし、私だけの朗読で通しました。

まず「90歳 何がめでたい」のエッセイから3作品を選んで朗読です。

約10分の休憩のあと、
私が若い時分に見つけた佐藤愛子さんのユーモア小説「プップ島」を朗読しました。

この「プップ島」という作品には、面白い想い出があります。
私がいくつぐらいだってしょうか、たぶん40歳くらいだったでしょう。今から35年も前です。
佐藤さんが「戦いすんで日が暮れて」で直木賞を受章したころでしょう。
「戦いすんで…」もさることながら、私はこの「プップ島」を偶然読んで、この作品の面白さに、当時ひとりで抱腹絶倒したのを覚えています。

後年、私は朗読をするようになり、
「そーだ、あの『プップ島』だ!あれを朗読しよう…」と思い出し、以来、私の得意の朗読作品のひとつにしているのです。

ところが、この「プップ島」という作品は私をまねて朗読している人を、ついぞ見かけたことがありません
いくらユーモア小説とは言え、たぶん、思い切りエッチで、すけべな内容から、人は朗読するのを敬遠しているのでしょう。

しかし私は、この作品こそ面白いと感じ、かまわず、ことある毎に朗読しているのです。
佐藤愛子さん特有の、ばかばかしいユーモア精神は、この作品に凝縮されているような気がするのです。
その面白さは「90歳 何がめでたい」のエッセイの比ではありません。

今日も、私が「プップ島」を朗読している間じゅう、私の思惑とは裏腹に、会場はシーンと静まり返り、お客様の誰からも笑い声や、苦笑する声が聞こえないのです。

3_20171204213931618.jpg


私が朗読し終わったら
「小林大輔が、こんな作品を朗読するんだ…」
というお客様がいささか引いた白い目で、私を眺めていたような気がします。

今年の原宿の朗読会は、佐藤愛子さんのユーモア小説「プップ島」で打ち止めとなりました。

関連記事

▶ Comment

▶ Post comment


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

小林大輔の朗読CD

★朗読CD第1弾「山月記」と、
第2弾の「恩讐の彼方に」、
第3弾の「雪女」「耳なし芳一」
「高瀬舟」から、
一部をご紹介します。
それぞれのCDの解説は
下記にあるCDタイトルから
ご覧ください。







CD「山月記」解説←クリック
CD「恩讐の彼方に」解説←クリック
CD第3弾解説←クリック