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花盛り朗読




私の朗読講座Ⅰ

Posted by 小林大輔 on 08.2018 日記 0 コメントを投稿
私は朗読会で次のような朗読者に出会った時、ひどくガッカリします。
教室で生徒に述べていることを、ここでご紹介しましょう。


①気取りまくっている朗読者。
朗読会で終始、気取りまくっている朗読者がいるものです。
好意的に見てこの人はアガっているか、過去に経験した場数が少ないための
裏返しでしょう。

いずれにしても、私はこの気取りまくった朗読者を見ると
「ああ、この人は分かっていないな。朗読もたいして期待できないぞ・・・」と
頭から判断します。

他の芸と同じように、朗読でも「なりふりかまわず」という要素が
実は必要なんです。

朗読はカッコ良いもの、素人でもステージに上る醍醐味を簡単に味わえるものと
あなたは思っていますか?
それは、きわめて表面的に朗読をとらえた素人の考えです。
レベルが高くなればなるほど、気取っている余地は朗読にはありません。
気取っている、と人に映るのは素人さながらの姿を聴衆に
見せているということになるんです。
ベテランはカチカチに気取ってなんかいません。

②いきなり本文に入る朗読者。
司会者に紹介されて登場した朗読者が、いきなり
「芥川龍之介・作【蜘蛛の糸】!」と朗読を始める人がいます。

しかし、それなら朗読する時間を主催者に申し出て本文を削っても
「前説」にあたる時間を作り出す必要があるのです。

これは前説で述べる一例です。
(イ)お客様の気分を解きほぐし、今日いらっしゃって下さった
感謝を述べる。

(ロ)私は、何者であるかの簡潔な自己紹介。

(ハ)これから私が朗読する作品の眼目。
などを、あくまで自然な口調で柔らかく語るのです。

これは朗読者の余裕を示します。
そのあと、本文に入ります。そしてこの程度のアドリブを駆使できるような訓練は
朗読者なら、本文を朗読する以上にやっておいて下さい。


③朗読者の良し悪しを見極めるのは「声」です。
鍛錬の無い脆弱なままの声は、私は一番ダメな朗読者だと判断します。

ただし、これはマス・コミの中の朗読ではなく
聴衆を前に置いた朗読会のことです。

マス・コミの朗読は、マイクを使ってミキサーさんが
いかようにも処理してくれます。

聴衆に向かって行う朗読の場合、声を励えているかどうかは
ごまかしようも、隠しようもありません。
私は、両方を体験していますがマス・コミの朗読より
聴衆に聞かせる朗読の方が、はるかに難しいと断言できます。

では、次回はその続き。
私が教室で申し上げている事を申し上げましょう。
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