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花盛り朗読






友人の死

Posted by 小林大輔 on 01.2018 日記 0 コメントを投稿
いよいよ、今年も3月だ。
月日の経つのが、何とも早く感じられる。
私はこの3月で76歳になる。結婚50周年などは、とっくに過ぎた。

佐藤愛子さんが「90歳何がめでたい」のタイトルで言うように、私も高齢になって
一番寂しいのは、ポツリ、ポツリとクシの歯が欠けるように友人や知り合いの人が
亡くなることだ。今日もある友人が亡くなったことを知らせる電話に驚いた。
ほんの少し前まで、そんな事は夢にも感じなかった人だのに・・・・・。

この友人とは、学生時代から彼の実家にも遊びに行ったし、
彼を通じて奥さんとも存じており
言うに言われぬ青春時代からの交際、交流の歴史が私にはあった。

ほんの最近まで、近況を告げ合っていたし、
私の相談事もご夫妻に持ち掛けていた。
その友人を、またひとり失った。

私の家内が、こう言ったことがある。
珍しく家内が、実家に帰った時、まだ存命中の自分の両親を観察していた時の
ことだ。父が母に向かって、こう言ったと言う。

「お母さん。私はあの世に行っても、またお母さんと一緒になりたいものだ・・・・」

確かに父は、自分の仕事一筋の人だった。
それだけに何かと家族の事はお母さんに任せて依存するところが多い。

とくに日常生活においては、母がいなくては何もできない人だった。
そう言う父の言葉を受けて、果たして母はどう答えたか?

何と、母はその時、父の言葉が聞こえなかったフリをした。と家内は私に告げたのだ。
父の呼びかけに「ええ、ええ、そうしましょうね・・・」と母が応じたとしたら、
それはウソになる。しかし母が
「そんなことコンリンザイご免ですよ・・・」と本音を言ってはカドが立つ。

だから父の問いに対して、母は聞こえなかったフリをしたのだと、家内は言う。
「このパートナーとまた一緒にいたい・・・」と思うのは、
男が気力も体力も弱ってきた証拠だろう。
しかし、女性は、男性の思惑とは別にそうは思っていないようだ。
その家内の両親も、勿論今はこの世にいない。
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