花盛り朗読




名画の日

Posted by 小林大輔 on 04.2018 日記 0 コメントを投稿
映画通の友人、小島忠夫さんに電話をしました。
今、見ておきたい映画情報を聞くなら、いつも小島さんに尋ねるに限ります。
それほど彼は、ツウと言われる人たちが通う、東京中のちっちゃな名画座を、
ほとんど見て歩いているのです。

「そうですねェ、それなら新宿の二つの名画館をご紹介しましょう。
ひとつは『ロング,ロングバケーション』
もうひとつが『ナチュラル・ウーマン』でしょうね。」

小島さんの親切なすすめに従って、私と家内は、二つの名画館を一日で
はしごしました。
我々夫婦にとっては、今日は「朗読」の仕事から解放されて、
期せずして名画の日となったのです。

「ロング,ロングバケーション」は、
元ヘミングウェイ研究をリタイアした大学教授と、
その奥さんがポンコツのキャンピングカーを運転して、人生最後の長い旅に出る、と言うものです。


会場で配っているチラシ


我々夫婦も、この映画の主人公と同じ年代にさしかかっており、
この映画には身につまされることしきりです。
映画に登場する夫妻の体は、寄る年波には勝てず、
実はお互いある深刻な不調を抱えているのです。

しかし、その長い旅の中で、お互いの愛を確認しあい、そして
ある結論に向かうのです。

IMG_8022.jpg
夫婦を演じて好演。ヘレン・ミレンとドナルド・サザーランド

もうひとつが「ナチュラル・ウーマン」です。
この映画は、今話題の性同一性障害をかかえた人がテーマです。
(こちらは映画館にも、ご案内のチラシがもうありませんでした。)
ほら、我が国のテレビでも、性を超越したタレントと称する人が出演しているのを
しばしば目にしますね。
こういったことを売り物にした人達が一種のブームなんでしょう。

しかし、その人たちがテレビで話す内容は、
「なんだ、こんな程度か・・・」
と、およそ新企性に乏しく、その容貌や容姿にも、わざとらしさがあって落胆します。

しかし、この映画の主人公は、周りに未だある偏見の中で深刻な周囲からの
プレッシャーに耐えて、ひっそりと、しかし自分を曲げることなく
懸命に生きているのです。

映画は現代を知るには格好のメディアです。
たまには、こんな作り込んだ作品を見てみるのもいいですね。
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