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花盛り朗読




朗読がうまくなるために(3)

Posted by 小林大輔 on 19.2018 日記 0 コメントを投稿
私は人の朗読を聞きに行って、朗読者の技量を判断するのは、主にその声だと思っています。

朗読者にとって「迫力ある声があるかどうか・・・」。これをこの朗読者を計る第一の基準に置いています。

迫力ある声・・・と言いましたが、もっと単純に言いますと持って生まれた声の質ではなく「張りのある大きな声が出せるかどうか」。 これを朗読者を判断する「ものさし」にしています。

ボソボソとしゃべる人・小さな声でしゃべる人が世の中にはいるものです。
ところが朗読をやる人でトレーニングや経験を積んでいるはずなのに、そのようにしかしゃべれない人がいます。私は遠慮なくその人に尋ねます。「あなたはどんな朗読のトレーニングを積んだんですか?」。人の声は鍛えれば必ず大きな声で歯切れよく話せるようになります。

立派そうな組織に所属した朗読者でも乏しい声量しか持ち合わせていない人がいるものです。

このケースはその団体の養成の仕方に問題があります。この団体のトレーニングのシステムに、所属する朗読者の声を張りのあるものにしようと言う教えがもともと欠落しているのです。

「マイクを使えば大きな声に増幅できるじゃないですか。マイクを使ってあなたもいち早くプロ並みのステージに立てますよ。」
この団体の方針はどうやらこの程度です。
そんな安直な幻想を売り言葉に、朗読を志望する人にロクな声を身に付けることもせず、全く素人のままステージに立たせている団体。この団体の朗読会は一見お客様で賑わっているように見えますが、所詮義理で来たお客様。それどまりの団体です。基礎から声を作って、所属する人の将来を開いてあげようとする遠大なビジョンなど、さらさら無いのです。

その反対は「落語」です。
落語家を目指す内弟子に入った若者に、いつも師匠が口うるさく言う事は
「大きな声を出せ!」
これだと言います。
つまり声の鍛錬こそ「話芸」の基本です。

人前で「話芸」を披露する人はおおよそ大きな声、迫力ある声が出ない人は失格なのです。
さすが伝統芸能。落語から学ぶべき点は朗読にも多いのですよ。こうして鍛え上げた声がやがて朗読でも効いてきます。

私の朗読の基本はマイクを使用しない事と決めています。だから50名から80名程度のお客様が入る会場が朗読には最適です。これならマイクを使わずに自分の声で朗読できますからね。

朗読の原点は若いお母さんが幼い我が子の寝しなに語る、肉声による昔話や民話・童話・絵本です。この時お母さんはマイクなど使いません。気取ってもいません。
お母さんの温かい生の声を子供にふんだんに聞かせて上げて下さい。
朗読とはここから出発していることを皆さんは思い出す必要があるでしょう。
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