花盛り朗読




朗読がうまくなるために(4)

Posted by 小林大輔 on 23.2018 日記 0 コメントを投稿
朝日新聞の一面にこのような記事を見つけました。
書いた方は作家の内館牧子さんです。

「若いウグイスは声の良い成鳥から鳴き方を学ぶ。」
良く鳴くウグイスの籠をわきに置いて、まだ鳴き方の未熟なウグイスに真似をさせる…。
この事は子供の頃、私は母から聞いたような気がします。

昔はどこでも小学校には二宮金次郎の銅像があったものです。薪を背負って歩きながら、それでもこの人は本を読んでいます。
つまりこの銅像は二宮金次郎のように「寸暇を惜しんで勉強しなさい」と子供達に真似する事を教えているのです。

教育の基本とは真似をする事です。
日本の芸事でも言うでしょう。「お師匠さんの芸を盗め」
お母さんだってこう言います。
「先生を見習いなさい」
「そういう時、お父さんはどうしているの?」
「お兄ちゃんを真似しなさい」

朗読だって同じです。あなたは身近にお手本となるべき朗読の名手がいますか?
あなたが通っている朗読教室の先生こそその人です。
その方は明るく謙虚で人格的にも優れた人ですか?その方は朗読のサンプルを、ふんだんに自分の声で、毎回教室であなたに聞かせてくれますか。

この身近にいる朗読の先生の真似をする事で、あなたの朗読の初歩が固まります。
やがてこの人を越すことを目指すようになります。

もし、あなたが通っている朗読教室の先生が、あなたにサンプルをついぞ聞かせてくれない人だったら、先生がいくら屁理屈をとうとうと述べようと、あなたの朗読の上達はいつまでたっても期待できません。
今すぐその教室はおやめなさい。
そして朗読をたっぷり聞かせてくれる先生がいる教室に今すぐ変わる事をおすすめします。

朗読の講師を養成する学校があります。
いよいよ卒業する生徒に(朗読の講師がそんな短期間に安直に養成できるものでしょうか。私には信じられません)こう教える学校があるそうです。
「いいですか、皆さんはこれから講師として朗読教室を運営していただきますが、あなたの教室で先生であるあなたがサンプルの朗読を、生徒に聞かせる必要は絶対ありません!!」そう釘をさすのだそうです。

その理由を学校は「生徒が先生の真似をするから」と言うのです。
え? 冒頭から私が述べたことは何だったんでしょうか?
「教育の基本は上手い人を真似る事」と私は頭から申し上げました。

真似をして上手い人を超えたと確信したら、そこからやっと自分のオリジナルの朗読を作り上げていくのです。
人はいつまでも人の物まねをしているのが教育の全てではありません。
その人を超えて最終的には誰もやっていない独自の朗読を創り上げていかなければなりません。
しかしこれは相当高度なレベルです。

その基礎はやはり、自分の身近にうまい朗読者がいるかどうかです。その人がふんだんにサンプルを聞かせてくれて、それをあなたがどう真似るか、盗んで成長して行くかにかかっています。
この人を超えた・・・と思うまでは、この先生の良い所をためらいなく、あなたの朗読に取り入れて下さい。
真似たり盗んだりすることに少しも恥じらう必要はありません。

さてもう一度あなたにお尋ねします。
あなたの朗読の先生は、ふんだんにあなたに朗読を聞かせてくれますか?
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