花盛り朗読




熊澤南水さんに学ぼう

Posted by 小林大輔 on 12.2018 日記 0 コメントを投稿
熊澤南水さんの浅草の朗読会は、今日も会場は一杯のお客様でした。

浅草は土日ともなれば、今や外国からの観光客や、和服に着飾って散策する若い女の子たちで、人、人、人の波。
特に浅草名物の大提灯の周辺や、仲見世通りは、前に進めないほどの人波です。

南水さんのご主人が経営する人気の洋食店「ヨシカミ」も、この繁華街の一角。南水さんもほんのこの間まで「ヨシカミ」のおかみさんとしてレジに座っていたと言う事がウソのようです。
今や南水さんは「ひとり語り」で有名な人です。

さて、今日はその賑わう繁華街の一角、浅草公会堂の裏手にある「大黒屋」という、これも老舗の天ぷら屋さんがあります。

この天ぷら屋さんの別館の4階は80名。つめれば100名の椅子が並べられるクラシックで落ち着いたイベントホールになっています。音響も考えて作ってあります。

南水さんはここで定期的に朗読会をやっています。
当日いただいたプログラムによると、今回が15回目のようです。

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ご案内プログラム

大黒屋の奥さんは、クラシックのバイオリンのベテラン奏者。
今日もまず、弦楽四重奏を聴かせてもらいました。久しぶりに聴く弦楽四重奏。落ち着いていいものですね。

さて、私が熊澤南水さんの「ひとり語り」にしばしば通うのは、ある目的があります。

来る10月29日(月)、私はなかの芸能劇場で「茜雲(あかねぐも)」の三人の女性と共に、朗読会に出演します。
ここで私がやる朗読は、南水さんをお手本に、私は思い切って全文を完全に覚えてしまって、台本を持たずにやろうと、決意しているのです。
私の朗読にはこのスタイルはこれまで無かったことです。

私が朗読する作品は、たかだか10分足らずの短い作品です。しかしこれを完全に記憶するとなると、何の苦も無くやれるだろう・・・と思われるかもしれませんが、果して物忘れの激しい76歳の私にとって、これが決して楽なものではないんです。

そこで「ひとり語り」の南水さんに、台本を記憶する秘訣を電話で伺ったり、舞台を拝見したり・・・七転八倒、四苦八苦と言う事になるのです。

南水さんはいちいち親切に、台本を記憶するコツを私に伝授してくれました。
とにかく、自分で録音した作品を、四六時中聞く事。お炊事している時も(私はそんなことはほとんどありませんが)電車に乗っている時も、ボヤーっとしている時も、とにかくイヤホンを耳にして、やみくもに聞く事。

それから覚えにくい所は書く事。この書くことは意外に人の記憶には欠かせない物のようです。
南水さんは親切にその秘訣を教えてくれます。
私は受験時代に戻った気分で、南水さんのアドバイスに従って忠実に実行しています。

台本を朗読していた習慣を破る事が、いかに難しいか。
台本持参でステージに出ていく従来のスタイルを打破するだけでも、きっと何かあるのだろう。私はそう期待しているのです。

例えば、台本を持ってステージに出ているため、お客様にはお義理程度にしか視線を送れず、大半は目の前の台本だけを懸命に見つめている「お客様無視」のこれまでの私の朗読スタイル。
これ一つでも解消する努力を、具体的にするならば、きっといつもの朗読とは違う成果があるはずだ・・・。

熊澤南水さんの「ひとり語り」がこれほど人を引き付けるのは、きっとお客様にとって、言うに言われぬ魅力があるからなんだ。と思うのです。
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